乾燥と皮膚
今年は10月に入って、暑かったり急に涼しくなったりと・・
気温の変化に身体もついていけない状態ですね。
でもそろそろお肌としては「乾燥」が気になる季節。
今日は「乾燥と皮膚」をテーマにお届けします。
HPのトップにも書いていますが、最近乾燥肌自慢(?)の方がもの凄く増えています。
「老人性乾燥肌」や「乾皮症」という言葉も一般的になりましたね。
何故?と考えられる原因は以下の3点です。
1.清潔ブームによる「洗いすぎ」
2.「油」の与えすぎ
3.住環境の変化による湿度の低下
簡単に解説しますね。
まず「洗いすぎ」。
現代人は毎日お風呂に入らないと「不潔」という烙印を押されます。
それが悪いとはいいませんが、毎日お風呂に入って、毎日ゴシゴシ洗う。
しかも「界面活性剤」のたっぷり入ったボディシャンプーなんかで洗うと当然
皮脂膜というバリアが壊れ、肌にダメージを与えます。
最近は洗いすぎが「体臭のもと」とも言われています。
その話は、また次回にゆずりますね。
「油」の与えすぎ。
「まずはお肌に水分を与えて、油分でフタを」。
これ20年前の美容理論ですが、いまだに根強く浸透しています。
実際には、油をいくら塗っても肌は乾燥します。
その良い例が「リップクリーム」です。
街中や身近な方でリップクリームを塗っている人を観察しているとよく解かります。
塗れば塗るほど唇が乾燥して、しょっちゅう塗らないと我慢できなくなります。
これは合成の油を与える事で、自分自身の天然の皮脂を出せなくなっている典型的な例です。
同じことがハンドクリーム等にも言えます。
皮脂の保湿成分はあくまでも「細胞間のセラミドという脂質が水と結合して肌の水分を保っている」
のであって、上から塗った油が保湿しているわけではありません。
界面活性剤で自分の天然の皮脂を奪い取って、合成の油を一生懸命与える・・・。
今まで一生懸命お手入れしてきたのに、ちっとも乾燥が良くならない。
むしろ年々乾燥がひどくなる。
それは、スキンケアの仕方そのものに問題があるからです。
3つめの住環境の変化による湿度の低下。はご自分ではコントロールしにくい分野ですね。
通常の湿度(40~70%)から乾燥環境(10%以下)に移っても
人の皮膚のバリア機能に変化は現れませんが、
高い湿度(90%以上)から乾燥環境に移ると
バリア機能の低下が起きるという実験があります。
また、イギリスで行われた調査によると
湿度が35%以下になると、皮膚に障害が起きるという指摘があります。
今は、どのシーズンでもエアコンによる空気調整が一般的です。
身体は快適でも皮膚は悲鳴を上げている・・なんて事もありますね。
乾燥で痒みが出る方はこれからの季節、加湿器を活用する事も良いかもしれません。
最近、私はお客様にとにかく「身体をボディシャンプーで洗わないで!」
という事を強く言います。
「ボディシャンプーよりは石鹸」「石鹸よりはお湯だけ」の方がはるかに肌も元気で綺麗です。
*週に1回位は石鹸は使いますが・・。
ここまで書いても「え~。」ですよね。
深~い話(?)になるので、また改めて記事にします。
でも、やってみよう!と思う方は今日から実践してみて下さい!。
超乾燥肌だった私が保障します(笑)。