感じる皮膚
「触る」「触られる」は人にとって最高の至福(癒し)にもなります。最大の嫌悪にもなります。
つまり「しあわせ~」と思える相手と、「触るな!」と思う相手がいるってことですね。
言うまでもなく。
心と皮膚、脳と皮膚は連動しています。
今日はそのメカニズムの前に「感じる器官」としての皮膚のお話です。
皮膚が感じるのは
1.刺激(触感)
2.温度
3.圧力 です。
「感じる」事は生きることに繋がります。
「痛い」「熱い」という感覚は、危険を察知して回避するためには絶対に必要な感覚なのです。
つい最近まで、この皮膚感覚を担っているのは神経だと思われていました。
皮膚表面には「圧点」、「痛点」という入力点があります。
この「圧点」、「痛点」が神経センサーと対応して痛みや圧、温度を感じていると思われていたのです。
しかしその分布はまだらです。
ミリ単位で分布しているのですが、優れた職人の手ははるかに小さなミクロン(千分の1ミリ)単位の傷やゆがみを認識できるのです。
長年その理由が解明されていなかったんですね。
最近の研究で、表皮(皮膚の一番外の層)そのものがセンサーであるという事が解かってきました。
難しい話は省きますが、表皮って死んだ細胞の塊なんです。
しかも女性ならよくご存知のように28日周期(理想)で生まれ変わっています。
そこに脳にあるのと同じ「感じる」センサーがいるのです。
つまり皮膚のセンサーはいつもまっさら!
「面の皮が厚い」って少し図々しい人のこと言いますよね。
やはり皮膚は適度な厚さで常に新しくしておかないと、
自分の命も危険に、人の気持ちも解からなくなるようですね。