戦う皮膚
皮膚は毎日戦っています。
何と?
紫外線やウィルスや私たちが毎日触れる雑菌や化学物質と。
海に行っても「どざえもん」(表現が悪くてすいません)にならずに済むのは、
まさに皮膚が守ってくれているから。
でも、皮膚が守っているのは水からだけではありません。
皮膚には、異物を認識すると集中的に攻撃する「免疫システム」があります。
通常は知らないあいだにかたづけてくれているので、気がつきません。
一定の物質に過剰に反応しはじめると、アレルギーとなって初めて認識出来ます。
そして、皮膚は菌に触れても自分で殺菌する抗菌ペプチドをも作ります。
昔は子供がケガをしても「舐めとけば治る!」でしたが・・
今お母さんにそんな事言ったらしかられますよね?
でも、ある程度は事実なんです。
最近、バンドエイドが少し変わってきたのに気づかれてますか?
昔は「火傷」も「床ずれ」も消毒して乾かすが基本だったのに、今は乾かさない!
が基本になっています。
*但し、まだ病院によって治療の方法はばらつきがあるようです。
皮膚の持つ常在菌の力を引き出して(様は天然の治癒力を引き出して)治す治療が徐々に認められつつあります。
「湿潤治療」という言葉を聞かれた事があるでしょうか?
ケガも火傷も今までの消毒して乾かすという治療よりも、湿潤治療を施したほうがずっとキレイに早く治るそうです。
まだまだ医療の現場では主流派ではありませんが、すこ~しづつ認められてきている様です。
それが、バンドエイドの変化でしょうか。
人間には自然治癒力があります。
皮膚ももちろん同じです。
過剰に手当てやお手入れするよりも自然治癒力を引き出してあげる方が、ずっとキレイになる。
その力が見直されてきているのです。
「湿潤治療」に関しては、この文献がお勧めです。
「傷はぜったい消毒するな」 夏井睦著 光文社新書 ¥840
特に小さなお子さんを持つお母様には、是非読んで頂きたい1冊です。
2回続けてかなり医療的なお話になりました・・。
次回は、少し美容のお話しますね。